COLUMN

福福ポートフォリオプロジェクト 受賞作の紹介4

◆最優秀賞 「aircraft」

魔法で空を飛ぶ船をつくるファンタジーRPG vol.1

ゲーム内の世界設定

舞台は、21世紀に起こった現代文明の崩壊から1000年ほど後の地球。北アメリカ大陸。一部の超高度な科学技術は現代文明の残滓として残っていた。それらは文明崩壊生き残った子孫たちから「魔法」と呼ばれる。人類はいまなお超技術に依存しており、魔法で空を飛ぶ船など、古代の超技術を用いた産品は、人類の活動に無くてはならない存在である。魔法のような超テクノロジーの他にも、かつて存在した文化や文明を地下シェルター等から発掘して再現した蒸気機関や黎明期の内燃機関などがある。当時を伝える本や現物は大変貴重な資料であり、武器の製造法などは国家や貴族が秘密に保管している。

 

ビジュアルコンセプト

架空の世界が本当にありそうな感じを出したい。架空のSFファンタジーな世界を描いたポストアポカリプス(人類文明崩壊後)ものだが、文字や言葉、小物のデザインや、建物の意匠、服装のデザインなどは、20世紀~21世紀ものを多用して現実に限りなく寄せるとともに、魔法の戦艦などは明らかに嘘なインパクトのあるデザインにする。崩壊前の世界を発掘して再現している設定で、今この現在と地続きなファンタジー異世界というコンセプト。

 

ゲーム設定

超科学「魔法」でつくられた飛行船が、人々の生活やひいては国家運営には欠かせない。プレーヤーは、造船所を運営し、船をつくる。船には、大型で物資を輸送するためのガレオン船や、戦闘に特化した戦闘艦などがあり、どの相手にどの船を売るかによって、ストーリーが変化する。よいガレオン船を地味につくり貿易大国を目指したり、バランスの取れた運営を行う、高価な戦艦を作って他国を征服して利益を得ることなどもできる。

▲発注元(皇帝)と主人公の会話のやり取りのイメージ。

主人公(プレイヤー)は造船所を経営する。最初は弱小の下請け業者でも、ゲームが進むにつれ力をつけていけば、相手が皇帝でも強気に出れるようになれる。プレイヤーの決定しだいで国家の運命を左右してしまうことも。

 

飛空艇をつくって遊ぶ

船はコアを中心に、船体、エンジン、制御装置、武装、装飾など様々な部品を組み合わせて作る。ゲーム中では3DCGで制作された部品をバラで買ってきて、画面上でくっつけると自動的に組み立てられていく。

▲ゲーム画面イメージ。部品を選択して組み合わせていく

▲船の製造においては呪術師(シャーマン)と呼ばれる特別な職業のひとたちの力を借りる。

シャーマンは人が考えたアイデアを魔法の精霊に伝え、物体として示現させるための技術を持っている。プレイヤーが考えたアイデアを「魔法陣」とよばれる図形に起こし、精霊の力を借りて船を錬成する。腕のいいシャーマンとか悪いシャーマンはなく、船の目的に合ったシャーマンの力を借りるのがいい船を作る上で大切である。

▲魔法陣。いわゆるQRコードで、旧文明の残滓である。これにスマホでアクセスすると作った船をプレイヤー同士で交換したりすることもできる

▲コアは10センチくらいの白く光る球体で、支持体とセットになっている。コアは新しく製造したり破壊したり出来ない。どこかから譲り受けたり、購入したり、敵から奪ったりして入手する

バトル画面イメージ。動かして遊べるが、基本はストラテジー要素が強い。敵味方の配置が重要である